会社の成長のための資金調達の種類と方法をご紹介

みなさま
船井総研IPOチームでございます。

 

前回は「コロナ禍でのM&A市場とは?」をテーマに、不況時は企業の売却価格が低くなるということをお伝えしました。
今回は「M&Aのための資金調達の方法」についてお伝えします。

 

資金調達の手法として大きく以下の2つがあります。
(1)デット・ファイナンス(借入による資金調達)
(2)エクイティ・ファイナンス(株式、自己資本増加による資金調達)

 

それぞれについて解説いたします。

 

(1)デット・ファイナンス
デット・ファイナンスとは銀行借入やシンジケートローン、社債・私募債発行による資金調達を指します。
特に銀行借入に関しては、ほとんどの会社が用いている手法ではないでしょうか。
但し、M&Aを目的とした銀行借入れとなると、通常の運転資金や固定資産への投資のための調達額よりも多額になることも多いです。その場合に今まで通りの形では金融機関から資金調達が難しいというケースもあります。特にM&Aのための調達となると、金融機関からすると、より投資回収という点で慎重になることも想定されます。
そのため、「M&Aを目的として金融機関から資金を調達する」という視点では事前に対応しておいたほうがよい事項があります。
ここでは、そのポイントを少しお伝えいたします。

 

①事前に資金調達余力を確認する
今、M&Aの話がきたときにどれくらいの金額を借入が可能か金融機関にヒアリングする(ただし、明確にいくらまでという回答をしてもらうことは難しいです)。
ある程度の調達目線を事前に知っていることで、M&Aの話が突然きた際にも慌てずに対応することができます。

 

②金融機関のシェアバランスを気にする
M&Aの資金調達は金額が多額になるケースもあり、一つの金融機関で資金調達が完結しないケースもあります。その場合、複数の金融機関からの借入となるので、資金調達を最大化するために金融機関同士の良い競争関係を作ることが重要になります。
そのために、金融機関のシェアを自社が意識する・金融機関へ意識させることが重要です。

 

③資金調達手法を知る
大型の資金調達では通常の証書借入だけではなく、シンジケートローンを活用することもケースとしては多いです。シンジケートローンは一つの契約書で複数の金融機関から資金調達する手法です。上記で説明した②の項目でお伝えした、金融機関シェアをより明確にしつつ、資金調達を実施することが可能です。また、資金調達額も通常の借入よりも増やすことが可能ですので、大型M&Aをよりスムーズに進めることができます。

 

(2)エクイティ・ファイナンス
エクイティ・ファイナンスには以下のような方法があります。
・新株を発行し既存株主に割り当てる株主割当増資
・ファンド、VC等による第三者株主割当増資
IPO(新規上場)による資金調達

エクイティ・ファイナンスによって調達する資金の大きな特徴の一つは必ずしも返済の義務がないという点です。
返済はあくまでも借入れた資金から優先されます。そのため、エクイティ・ファイナンスで調達した金額が大きいと自己資本比率が上がり、銀行も貸し出しがしやすくなり、さらなる資金調達が可能です。
また、上場している企業も銀行から借入がしやすく、金利の面でも優遇されやすいです。上場している企業は決算開示義務があり、そして、株式市場に自社株を流通させるため公募増資もしやすいため銀行もその点は安心して貸出ができるからです。

 

以上、M&Aに必要な資金調達の方法をご紹介してまいりました。
こうした資金調達手法を用いてM&Aを加速させることが企業の成長の1つの手段でもあります。

 

次回はエクイティ・ファイナンスの一手段である「IPO」のコロナ禍での状況、動向をご説明します。
船井総研IPOチームは「成熟産業、地方企業でもできるIPO」をテーマにIPOするためのご支援を行っており、IPO市場に関する新しい学びになりますので是非次回もご覧になっていただきたいです。

 

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