「PRO Market」ってどのような市場? 東証マザーズ等への上場とはなにが違うのか?

■TOKYO PRO Marketをご存知でしょうか。

 

IPOを目指す場合、どの市場を目標にすべきでしょうか。

 

一般的に、目指されやすい東証マザーズやジャスダック(以下、「JQ」と表記。)の場合、最短でも3年、5年以上の準備期間をかけて、自社の業績を上げながら粛々と準備を進めていく必要があります。

 

会社の規模感としても、例えば売上10~20億円、営業利益で1~2億円を確保できる見込みで、高い成長性がある場合は業績の点からはマザーズが射程圏内と言えます。

(売上10億円、営業利益3,000万円の理由については、コラム『上場するのに営業利益は関係ない?!営業利益1億円以下で上場する企業の特徴とは?』をご覧ください。https://funai-ma.com/mailmag/ipo/mailmag-1532/

 

他方で売上10億円未満、営業利益3,000万円未満の企業様の場合、IPOを目指したいと考えていても、

・すぐにはマザーズやJQには上場できない

・具体的なマイルストーンがすぐに思い浮かばない

・数年以内に実現可能で、わかりやすい、とにかく社員一丸となれる共通目標が欲しい

等々….考えてしまう場合もあると存じます。

 

そうした場合、TOKYO PRO Marketという市場という選択肢もあります。

 

TOKYO PRO Marketは、業績等の形式基準がない点をはじめとして、他の市場で必ず必要とされている、監査法人による2期間の監査証明が求められていません。今回は、TOKYO PRO Marketの魅力とその実態に焦点を当てて参ります。

 

■TOKYO PRO Marketとは?

 

TOKYO PRO Marketとは、東京証券取引所が管理するプロ投資家(機関投資家等)向けの株式市場で2012年に開かれました。個人投資家には公開されていませんが、2019年12月時点で34社が上場*しています。

 

*詳細は東京証券取引所ホームページをご覧ください。

https://www.jpx.co.jp/equities/products/tpm/issues/index.html

 

以下に上場時の特徴をあげましょう。

 

・証券取引所による審査はなく、J-Adviserによる上場適格性の判断が必要。

⇒J-Adviserとは東京証券取引所から認証を受けた機関で、上場審査の実施や、上場後の情報開示やファイナンスの手続き等サポートする組織です。

 

・形式要件(上場時の数値基準)がない。

⇒株主数、流通株式総額、利益額といった形式要件が設定されていません。

 

・監査証明は1期分でOK。

⇒スケジュールや準備費用が、他の市場への上場と比較して低く済みます。

 

他市場とは要件・準備が異なるものの、TOKYO PRO Marketも東京証券取引所の市場です。

 

当該市場に上場することで、下記のような信頼を得られます。

 

・経営管理体制の強化を積極的に進めている企業。

・コンプライアンス・法令順守を徹底している企業。

・成長に意欲的(成長展望を描いている)な企業。

⇒取引先の拡大・メディアへの露出・優秀な人材の確保等に繋がると考えられます。

 

■どのくらいの規模感でTOKYO PRO Marketに上場したのか?

 

ご参考までに、以下にTOKYO PRO Market上場34社が、上場時にどれ程規模だったのか?を記載します。

 

・売上高

⇒売上高の中央値は11億円ですが、10億円未満の年商規模での上場が最多です。

 

・経常利益

⇒経常利益の中央値は85百万円ですが、経常損失(赤字)での上場もみられます。半数が40百万円未満で上場しています。

 

Data Source 各社特定証券情報(発行者情報)をもとに弊社集計

https://www.jpx.co.jp/equities/products/tpm/issues/index.html

 

■TOKYO PRO Marketへの上場を検討する場合における最初の一歩とは?

IPOを目指すうえで最初に起こすべきアクションの一つに、関係機関とのネットワークづくりがあげられます。TOKYO PRO Marketの場合、1期分の監査法人による監査証明とJ-Adviserによる監督、審査が求められるため、監査法人やJ-Adviserとのネットワーキングが必要です。

直接アポイントを取るという方法もありますが、数ある監査法人やJ-Adviserの中から、自社に会ったパートナーを探すためには、時間・労力がかかります。一度弊社のようなIPOコンサルティング機関にご相談いただいた上で、候補を紹介してもらう方が、短期間かつ着実と言えるでしょう。

 

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