~デューデリから未来へ向けて~「ホールディングス化」Vol.173

先日、ある企業からホールディングス化のご相談を受けた。
その企業様は、5社のそれぞれ違った業種の会社を保持している。
また、そのうちの1社には、ご子息が社長として入られている。

 

その企業グループトップよりのHD化の相談。
まず、なぜHD化をしたいのか、理由を聞くと、複数の企業を全てトップとして意志決定していく自信が、
年齢とともになくなってきたことが大きいという。
その企業、業種もさることながら、エリアも関東から関西と広く、毎日、あちこちを飛び回っている。
そのため、この業務形態を続ける自信と体力が、最近なくなってきたとのこと。

 

さらに、事業承継のことも考えると、現在のご子息に全ての会社を任せていくことは、本音で難しいと考えており、
それであれば、従業員の中から優秀な人をトップとして、選出し、任せていく方が、将来的には良いのではという考えもある。

 

HD化は、資本と経営の分離が行いやすく、また、将来のM&Aなどにも会社として対応しやすい体系でもあり、
グループ企業戦略を考える上では、非常に良い方法といえる。
現在、株式の分散はなく、全ての会社がトップと奥様、そしてご子息のみで構成されており、シンプル。
また、各社とも実際に事業を行っている事業会社でもある。

 

そこで、株式交換により、1社に株式を集中させ、ホールディングス化の形態をまずとる。
その上で、その中核企業を事業と管理機能に分け、会社分割を実施し、
ホールディングス化を完成させるというシンプルな内容をご提案。
※詳細は、税金や不動産の持ち方、人の異動などを含めた人事関連、許認可の問題、などなど、
複数のことを検証して、スキーム検討の必要がある。

 

ただ、HD化にかかるコストや、人事ルールの改訂、会計ルールの改訂、行政への各種手続き、お客様への告知などなど、
実施しないといけない項目も複数あり、本当にHD化がベストかどうかも含め、再度、ご検討いただくことをアドバイスさせていただいた。
現在、中小企業においてもHD化は急速に広まりつつある。
ただ、規模がそれほど大きくない企業にとっては、本当にHD化が良いかどうか、そのメリット・デメリットも検討すべきである。

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