~デューデリから未来へ向けて~「Googleの強みの源泉」Vol.171

先日、Googleの六本木にある日本本社にお伺いした。
その時にGoogleの歴史や組織について話を少し聞くことができたので、その一部を掲載したい。

 

どんな会社もそうだが、順風満帆というものはない。
Googleには「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」という考え方がある。
例えば、根幹的事業の一つである検索エンジンは、実はgoogleが最後発。
しかし最終勝ち残ったのがgoogle。
そのポイントは、ドンピシャのリスト表示ができることにある。

 

基本の考え方がページランク。
この元々の発想は、創業者の2人が論文検索をもとに構築したという。
優れた論文とは、たくさん参照(=リンク)されており、また有名な人(=評価の高いサイト)が参照している。
これが検索エンジンづくりのヒントとなっている。

 

この検索エンジンだが、Googleの最初の壁はマネタイズ(収益化すること)にあった。
当初は、ヤフーなどにその検索エンジンを提供することで収益を得ていた。
しかし、ヤフーからその存在を警戒され、契約を切られたことが、大きな収益源泉の転換となる。
ここからアドワーズ広告事業という、あらたな収益源に事業を大きく転換することとなったという。
ピンチをチャンスに変えた典型的事例といえる。

 

さて、Googleが追い求めるものは、その使命に代表される
「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです」に込められている。
急速に発達するWebの世界において、革新的プラットフォーマーの地位を維持し続けることにある。
現在Googleには、世界中で10億人以上のユーザーを持つプラットフォーム事業を7つ保有している。
それがGメールやアンドロイド、Googleマップなど。
これらを生み出す源泉は、Innovationを起こし続ける社員と組織にある。
その思想は「とことん社員を信頼すること。そして、社員のストレスをなくすこと」にあるようだ。

 

簡単なものだと社内にある無料のレストランやカフェ。
社員が昼食や休憩時間に社外にでる時間やストレスを考えると、
無料で提供するほうが実は効率的であるという考えに基づいている。

 

その中でも、有名な制度に20%プロジェクト
(=仕事の時間の中で自分の好きなことに20%の時間を許可を得ずに使って良い)がある。
Gメール、グーグルクローム、グーグルマップはこの仕組から生まれた。
この20%プロジェクトには、実は、マネージャーに対するけん制と最高の社員教育という狙いもある。
マネージャーが自分の考えでメンバーに仕事を押し付けることは、
結局、ストレスの根源となり、創造性が維持できないと考えている。
また、教育となると社員がストレスに感じてしまうが、
メンバー間コラボが機能すると、それが実は最高の教育になるという。

 

このように、かなり考え込まれた狙い、思想に基づいた制度が展開されているところに、強みがあるようだ。
このような内部の強みは、簡単に真似できるものでない。

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