~デューデリから未来へ向けて~「アメリカ最新のマネジメント経営論」Vol.155

船井幸雄は、生前、マネジメントで最も重要なことの一つとして挙げていたのが、“一体化”であった。一体化とは、末端従業員まで全員が同じ基本的な考え方、ビジョン・方向性を共有できており、それぞれの判断基軸にまでなっている状態を指している。

 

さて、船井総研では、毎年グレートカンパニーツアーと称して、年2回程度、海外の先端企業を何社も訪問し、そこでセミナーをきき、実体験するというものを実施している。今年の10月は、アメリカで実施されたが、その時に訪問した多くの企業が口にしていたのが、“エンゲージメント”という言葉だったことを報告で、メンバーから聞いた。

 

アメリカはご存知のように、多国籍国家であり、ダイバーシティを少し前まで、マネジメントの中核に据えていた。しかし、現在、ダイバーシティを口にする企業は、なくなり、今は、このエンゲージメントだという。

 

エンゲージメントとは、「従業員が会社に対する愛着心を持ってもらうことを最優先し、従業員が会社のビジョンや考えに惚れ込んで、理解して一体化する」といったような意味合いらしい。まさにエンゲージ=婚約というところからきているという。マリッジ=結婚ではないところが、なんとなくアメリカらしい。

 

アメリカでは、従業員を一体化させるのに、従業員に会社を本心から好きになってもらうというために、マネジメントはいかにあるべきかという議論が主体となっている。もう一つ、アメリカはどちらかというと個人主義的な国と思われがちであるが、現在のマネジメントの主流は「革新は、一人の天才からくるのではなく、協力されたチームから生まれる」という、どちらかというと日本が得意としていた方向に動きつつあるようだ。

 

つまり、船井総研でいうところの一体化によって、日本人の得意な、末端において自分で考え、判断し、行動し、さらにそれを共有化していくとうのが重要である。これを、様々な人種や考え方を持っている人達の集団で行えるようにするために、従業員に、まず会社を惚れ込んでもらうという状態をどうつくっていくのか。これがダイバーシティの追い求めるところになってきている。

 

現場活性化には、現場の一体化とその上で、実施することが明確に絞られており、シンプルでかつ実績が上がるという状態にしなければならない。

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