~デューデリから未来へ向けて~「業界構造の変化への対応」Vol.149

先週、タイに出張にいってきた。船井総合研究所とバンコック銀行などの協同で出資・設立した「バンコクコンサルティングパートナーズ」の年1回の取締役会及び株主総会のためである。

 

また、この際にバンコック銀行が融資しているタイに進出している日系企業先を集めた会を実施しており、そこでの講演も恒例となっている。この会でタイに進出している企業様150社程度の責任者の方々とコミュニケーションをとる場面もあり、そこでの話題にあがったことがいくつかあったので紹介したい。

 

タイの現状は、日本と同じく好調。タイの株価指数も過去最高に迫るところまできている。また、先日、元首相のインラック女史が、兄の元首相であるタクシン氏同様、海外に逃亡した。これも軍が、インラック女史を有罪にすると、経済混乱するとのことから、逃亡を許した結果らしい。

 

ちなみに、タクシン派は、農民や新興企業などの支援を受けており、反タクシン派とは、旧来の華僑系からなる経済を押さえている派閥との争いが、タイの構図らしい。そこに王族と軍が絡んで、現在は軍事政権になっているのがタイという国。

 

タイの日系企業も好調であるらしいが、昨年から進出はストップし、撤退と進出で、昨年の企業数増加は、純増5社と過去最低らしい。ただし、進出している企業の規模拡大が続いており、今は進出から、さらなる拡大というステージになっているよう。そのため、日系企業によるM&Aも増加しているという。

 

もう1点。タイはアジアでも有数の日系企業が進出している国。特に自動車産業は、クラスタを形成しており、一大産業になっている。この中で、大きな話題となっているのが、電気自動車へのシフト。イギリス・フランスに続き中国も、将来、電気自動車以外は販売禁止になるという方向性を出しており、これは、大きな流れになりそう。

 

仮に電気自動車になってくると、サプライチェーン構造も大きく変わってくる。事実、テスラの躍進、アップルやグーグルの自動車事業への参入なども検討されており、業界が大きく変化しそうである。これは、タイに進出している自動車関連産業にとっては、従来の構造に依存しており、大きな課題ともなっている。

 

さて、このような業界構造の変化は、自動車産業に限ったことではない。将来の業界構造変化をしっかり理解し、現状をどう変えていくか。創業者である船井幸雄は、企業づくりにおいて最も重要な事項の一つとして以下のように述べている。

 

「企業成長において、最も重視しないといけない項目の一つは時流適応”である。経営者は、常にこの時流に敏感になり、企業を変化対応させていかなければならない」

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