~デューデリから未来へ向けて~「自分自身のデューデリ」Vol.128

デューデリジェンスは、当然ながら企業分析において使われる用語であるが、今回は、個人に対して記載したい。というのも、毎年やってくる新卒が、大量に入社してくるのがこの時期。船井総研グループにも100名ほどの新卒が入社してきた。この新卒研修で毎年、役員講和として話をさせていただいているが、その一部をお話したい。

 

もともと私がコンサルタントを目指した一つの理由が「事業再生」をしたいという思いであった。しかし、入社した当初はバブル期。また、船井総研は、業績向上に徹底的にフォーカスしたコンサルティング会社で、再生のような仕事は一切なかった。また、当然ながら、自分に再生案件を実施するような力があるわけでもなく、マーケティングコンサルティング業務を行っていた。

 

入社して10年位たったころ、ある銀行から、200億円の売上が100億円までダウンした地域ゼネコンの再生事案があるので、一緒にやってくれないかという依頼があった。当時、船井総研では、再生案件を経験したメンバーはおらず、「是非、私にさせてください!」と上の人に頼み込んで担当させてもらったのが最初。

 

3か月間、先方に張り付いて、銀行からの出向組の方々と再生プランをとたて、その後、1年間、その実行のお付き合いをした。銀行の支援もあり、順調に業績を回復、今でもしっかりと経営をされている。これをきっかけに、事業再生の仕事を金融機関マターで受けるようになり、そこから、M&Aにおけるデューデリなども同時に受けるなど、仕事が拡大していった。

 

新入社員に語ったのは、「思いは必ず実現する」ということ。しかし、実現するには、「思い続ける」だけでなく、そのチャンスがまわってきたときに、それを実行できるだけの力が本人についているかが重要。船井総研は、船井幸雄が「最も自由なコンサルティング会社をつくりたい」という思いでできた会社。

 

そのため、信頼される従業員には、意思決定に幅が非常に大きく与えられる。もし、その自由を活かしたいのであれば、まず、自分をデューデリ(分析)し、自分の強みと課題を明確化し、自分が目標に向かってつけるべき力は何かをしっかりと理解し、実行していく必要があるということ。

 

当時、会長であった船井幸雄にも、「思いは必ず実現する」から、自分を見つめなおし、自分の中で設定できる最大限の目標を持ちなさいと教えられた。この言葉を、船井総研グループの新卒社員に贈った。

 

全ての経営は、現状を的確に認識(デューデリジェンス)し、未来に向けた“今の変革”からはじまる。

メールマガジンの一覧へ
このメルマガの配信を希望する
事業承継・M&Aに関するお問合せをする