~デューデリから未来へ向けて~「医療系ビジネスデューデリジェンスにおけるツボ」Vol.118

 

現在、デューデリを依頼されている先も、建替えしたいが、金融機関からその資金の拠出を渋られており、ファンド系企業から、特殊なスキームでその病院の支援をしていきたいというのがポイント。病院など医療系の大きなポイントは以下である。

 

【1】保険制度による医療点数が年々低下傾向にあること

【2】病床の回転率に上限があること

【3】人不足と高人件費体質

 

特に【1】の影響は大きく、日本の国は財政的に厳しいうえ、高齢者=医療費が増大しており、それを抑制したいというのが政府の方針。そのため、基本的には、医療点数を下げていく=収入が減る、という構図になっている。これは、同じ患者数であっても、5年前と今では、医療収入が下がるという現象を意味している。

 

ちなみに、医療業界と政治の結びつきが強くなる理由もここに起因しているといえよう。また、医療収入を上げるにも、病床の回転率があり、ある一定で上限がきてしまうという特性もある。そこで、経費削減とう方向に向かうのは必然である。経費の中で、特に大きい人件費削減ということとなるが、ここがまた、難しい。

 

医療業界は、人員不足の上、賃金も高騰している。そのため、人が取れない上、人がいないから医療収入も上がらないという悪循環に陥っている。これらの中で、どのように効率化、高収益化するのかというのがポイントとなってくる。

 

ちなみに、過去、再生で入った病院に関しては、入院患者の問い合わせがあって、空きがあっても現場が勝手に断るなど、かなり現場が強い。そのため、改善には時間がかかるが、トップ層が本気になり、また、現場に降りていけば、現場は結構動いてくれるものである。

 

このように医療は、厳しい中で、根本は、経営目線でしっかりした運営をできていない場合が多く、どこがネックになっているのかを見抜けられれば、大きなポテンシャルを持っていることは間違いない。

 

全ての経営は、現状を的確に認識(デューデリジェンス)し、未来に向けた“今の変革”からはじまる。

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