~デューデリから未来へ向けて~「仮説と思いの重要性」Vol.104

当社の創業者である船井幸雄は、よくこのようにおっしゃられていた。

 

「人は、思いが実現するようにできている唯一の動物である。だから、その思いはより高く、できればエゴではなく、社会全体に役立つ観点にたったものがよい」さらに「ただし、思いはイメージ化できなければ実現しない。そのために自分がイメージできる最大限のものを目標とした方がよい

 

さて、先日、公開を目指すある企業のトップから相談を受けた。その業界は、個人事業主が多く、チェーン化がすすんでいない。しかも、社会への浸透度も比較的低く、内容も誤解を受けている部分も多々あるような業界。これに対して、何故、公開を目指すのかという質問をすると、まず第一声が、「公開することにより業界イメージを変えたい。

 

そして、認知度を高め、業界全体の底上げをおこなっていきたい」と。多くの経営者は、はじめ自分の飯を食うのも精一杯の状態で、その時期は、なんとか裕福な暮らしができるようにとがんばる。その思いを第一義として、一生を終えることもあるが、それを否定するものでもなく、人として当然のことである。

 

しかし、規模が除々に大きくなり、多くの従業員を雇い入れるようになってくると、従業員やその家族、また、取引先も含めた関係先の幸せも願うようになる。そこも超えると、業界全体や日本経済など、より広く高い視点も持つようになってくる。

 

企業は、自社の現状立ち位置を認識しながら、より高く広い視野で、ものごとを見据え、展開するところ(人)の方が伸びやすい。まさしく天(≒お客様)が味方してくれるということだろうか。特にビジョンや思いは、その組織従業員を中心に伝播するものである。思いやビジョンだけでは、今の飯を食べることができない。

 

しかし、より高い視点を持たないと将来の飯は食べることができない。どうビジョンをつくり、どうその思いを伝え、従業員の心に刻み込むか、まさしく経営者の役割であるということを、久しぶりに思い出させてくれた方であった。

 

全ての経営は、現状を的確に認識(デューデリジェンス)し、未来に向けた“今の変革”からはじまる。

メールマガジンの一覧へ
このメルマガの配信を希望する
事業承継・M&Aに関するお問合せをする