~デューデリから未来へ向けて~「英国のEU脱退をどう見るか?」Vol.90

EUから英国の脱退が国民投票で決定したという今回の報道は衝撃的であった。

 

この内容に世界が反応し、株安、ユーロ安が進行した。特に日本は、円高傾向にあったものが、さらに加速。輸出入を実施している企業は、一喜一憂した1日であったことだろう。私もその日は、丁度、商社系企業様に訪問していた時であり、その企業のトップが私との話もそこそこに、モニターに映し出される数字をにらみながら、為替予約の電話を何度となくしていたのが、非常に印象的であった。

 

さて、英国のEU脱退は、まだまだ先のこととはいえ、世界に大きな影響を及ぼすことは、間違いない。年初の私自身の予想では、本格的な円高、株安は、早ければ今年の秋以降、遅くとも2017年度内と思っていたが、これが早まりそうな可能性も大いに出てきた。昨年から英国の国民投票は分かっていたものの、大半の事前情報では、残留ということだったので、その衝撃は大きい。

 

そのため、今後の経済の動きは見逃せない。次の大きな流れは、今年9月のアメリカ大統領選挙とその後の大統領が出す政策。これにより、今後数年間における世界の流れが決まる可能性が大きい。特に日本はアメリカとの関係が強すぎるだけに、こちらに大きな影響を受ける。

 

しかし、大きな世界の潮流は、ブロック経済と民族主義の台頭によるせめぎあいである。アメリカのトランプ氏躍進も、基本的には民族主義という大きな潮流をつかんだものである。トランプ氏は一流の経営者でもあったため、世の中の時流をとらえるのが上手であり、まさにその流れに沿った選挙戦をしたに過ぎない。

 

片方で、世界はグローバル化により、自国だけで国内経済をコントロールするのが完全に難しくなっている。そのため、近隣諸国とのブロック経済化における「人・物・金」の流れを円滑化するという潮流も見逃せない。この2つは、相反しているものでありながら、交互にその顔を現してくるに違いない。これから2017年までは、世界の大きな流れを見逃せない。

 

どちらにしても、目の前のことをしっかりやり続けるというのは、当然、経営として必要。リーマンのような大きな事件が起こったとしても、耐えられる企業体質を持っていれば、必ず乗り切れるものであり、逆にそれが踏み台となり、次の成長につながる。

 

全ての経営は、現状を的確に認識(デューデリジェンス)し、未来に向けた“今の変革”からはじまる。

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