~デューデリから未来へ向けて~「従業員満足度革命」Vol.66

従業員の満足度と業績は、かなり高い相関関係を示す。

人不足の日本において、重要視しないといけない数値が、従業員満足度になりつつある。

 

さて、ご存知のように、現在の日本は、急激な人不足に悩まされている。景気が回復したこともあるが、根本的には、今後の日本を襲う大きなポイントになりそうであり、経営層としても人の確保に真剣に乗り出す必要がある。そこで、まず考えないといけないのが、離職率。適正な入れ替わりは必要であるが、どのような業界であっても15%を越える離職率は、長期で見ると業績向上が難しくなることを理解したほうが良い。

 

ここで、まず、皆様に問いたいのは、業界平均にだまされないで欲しいということ。例えば、飲食業などは、業界平均離職率が30%といわれているが、自社が25%だとすると、一安心し、業界平均よりも低いことに安堵するだろう。しかし、考えて欲しい。25%は、4年で全社員が入れ替わるということ。そして、人の入れ替わりが激しいと、結局は、サービスレベルも落ち、顧客満足度は下がる。適正な入れ替わりは必要であるが、過度な離職は、必ず会社の成長を妨げる。

 

今の世の中、表面的なビジネスモデルなど、すぐに真似されてしまう。しかし、人を介した、コツコツとした取り組みは、実は、真似ができない。今の世の中は、大きな投資が必要な資本での差別化か、人の部分での差別化の両極となってきているといえるだろう。

 

だからこそ、従業員満足度が重要なのである。多くの企業で従業員満足度をチェックすると、業績が思わしくない部署は、満足度が低く、業績がいい部署は、満足度が高い。また、離職率が低く、従業員満足度の高い会社は、基本的に業績がよい場合が多い。これらは、相関関係にあることが分かっている。我々は、従業員満足度調査を単純な調査とは考えていない。満足度調査では、様々な項目でチェックすることが可能である。会社への信頼性、会社への将来性、コミュニケーション、待遇面、などなど。

 

とくに面白いのが待遇面で、同じ会社であり、待遇も基本的には同じであるにも関わらず、業績が悪い部署は、相対的に待遇も悪いと答え、さらに離職率も高くなる。なぜなら、離職が高いと業務経験の低い人が多くなり、必然的に、既存社員に負担がかかることとなる。そのため、長時間労働も余儀なくされながら、業績は上がらないため、不満がたまるという悪い循環しか描けなくなる。

 

しかし、一つの方法で、それらが改善できる。それがコミュニケーション。全てはここに帰結する。どれほど、部門でコミュニケーションがとれるかが、実は重要であるといえる。そこで、満足度が低い部署には、コミュニケーション頻度を上げることを推奨する。満足度調査は、結果だけ見せても何も変わらない。

 

しかし、その根底に潜む内容にフォーカスし、教育と連動させると、大きな成果が見込め、結果として業績向上に向かうことが分かっている。一度、皆様も従業員満足度調査を実施することをお勧めする。そして、その結果と業績の相関性に、驚くはずであろう。

 

全ての経営は、現状を的確に認識(デューデリジェンス)し、未来に向けた“今の変革”からはじまる。

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