~デューデリから未来へ向けて~「6つの正しい意思決定法」Vol.65

トップの意思決定一つで、企業は大きく成長することも、逆に危機に陥り、事業再生になることもある。

そのため、生前、船井幸雄は、トップの意思決定に対する大切さを何度も語っていた。

 

さて、経営コンサルタントをしていると、会社の存続に関わるような大きな決断をしなければならない場に立ち合うことが、何度もある。

先日も、あるご支援先の会社における新規事業展開において、非常にリスクの高い経営判断をしなければならない場に直面した。

その新規事業は、非常に大きなマーケットであり、しかも、有望な提携先も見つかっており、そこと組めば大きなビジネス展開が

お互いできる可能性も高い。しかし、その新規事業を推進することは、既存事業の有望取引先のコンペジターである。

 

そのため、新規事業が成功すればするほど、既存取引先から商売を切られることが予想された。仮にそれほど成功しなかったとしても、既存優良取引先との関係に大きな打撃を受ける可能性もある。しかしながら、新規事業が成功すれば、既存事業の数倍の利益も見込める。あなたが、その会社の社長ならどうする?

 

A:新規事業を推進する
B:新規事業を断念する

 

これは、簡単な判断ではない。その会社は、すでに社員が100名近くに達しており、決して小さい会社ではない。

ハイリスク・ハイリターンを選択すれば、下手をすると従業員およびその家族数百人を路頭に迷わすことになる。

 

こんな大きな判断の時には、船井幸雄は、このように言っている。
・やりたくて楽しいこと

・自信のあること

・責任のとれること

・人に恨まれないこと

・良心に反しないこと

・自然環境を破壊しないこと
この中で一つでも反することがあれば、実行すべきではない。

 

一つの経営判断が、ターニングポイントとなって、大成長する会社と衰退する会社、両方をみている。経営に正解はない。そのため、よほど経営者の判断が間違っていない限り、コンサルタントは、トップが判断したことについて、その判断が正しいと後を押し、その判断がよりベストに近づく支援を実施するもの。

 

トップは、常にその事業に命をかけているため、私ならこうすると、論理的に答えられるが、どうしてもトップの命をかけた判断には及ばない。その時によりベストの判断をしていただくために、いつも上記6つを伝え、もう一度、考えてくださいとのみ言っている。

 

全ての経営は、現状を的確に認識(デューデリジェンス)し、未来に向けた“今の変革”からはじまる。

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