~デューデリから未来へ向けて~「コミュニケーションと業績の関係」Vol.58

「社内一体化は、マネジメントにおいて最も大切にすべきこと」と故・船井幸雄はよくおっしゃっていた。

 

それぞれの部署は、当然ミッションも違い、それぞれの思惑もあるので、ぶつかって当たり前。しかしながら、大きな会社の方向性感を忘れ、部署だけの部分最適になることが最もよくないことであるとの戒めである。しかし、企業規模が大きくなるほど、この問題に直面することがよくある。

 

さて、先日もある急成長の企業様にお伺いしていた。この企業様は、この10年で従業員が5倍の600名を越える規模に成長。1000名を狙うところまできている。しかし、この数年停滞期に入った。そこで、当社にこの停滞を打ち破って欲しいとのことで依頼があり、まず、主要な幹部、全員のヒアリングを3日間かけて行った。

 

そこで分かったことは、簡単で、完全に縦割り組織で横の連携がないこと。そのために、会議のあり方変更を提案した。これまでは、各部門のリーダーを集めての数値報告と情報伝達に終わっていた会議を止めていただき、関連する部署ごとで大きく4つのグループに分けて、それぞれ1.5時間ほどの会議をすることに変更。

 

さらに、これとは別に部署間連携が必要な内容は、別途、部署間連携会議を設置。最初の30分は現状報告。その後は、情報共有及び毎回、議題を据えながら、一緒に連携すべきことを模索していく会議に。この会議形態に変更し、最初の1、2回こそ、皆様に戸惑いがあったものの、3回目くらいからは、自主的に資料づくりや提案を行う雰囲気に変わってきた。

 

そして、リーダークラスが会議外でもコミュニケーションをとる雰囲気が醸成できてきたと同時に、半年を立たずして、業績が向上してきた。いったん、このサイクルに入ると数字の上昇傾向となり、再び成長モードに入り、それとともに会議もより活発に、という好循環へ。

 

社内のコミュニケーション量と業績は非常に連動しやすく、特に組織規模が大きくなってきて、組織体を変更した時にコミュニケーションレスは発生しやすい。常に一体化のあり方を考えて、トップ層は、マネジメントをデザインすべきである。

 

全ての経営は、現状を的確に認識(デューデリジェンス)し、未来に向けた“今の変革”からはじまる。

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