~デューデリから未来へ向けて~「数百年続く企業をデューデリする②」Vol.53

企業目的の一つに「ゴーイングコンサーン」、つまり事業継続が挙げられる。

 

そこで、まさに数百年続く長寿企業における永続の秘訣がどこにあるか、これまでのコンサルタント経験で分かった内容をまとめる第二回目。

 

・中核事業では無理をせず確実に高収益を上げる体質

数百年続いているだけあって、本業は安定しており、大きな伸びという発想は少ない場合が多い。ただし、より効率化、高付加価値化、などの対応は進んでおり、本業に関しての大きな投資も少なく、高いフローと安定した財務基盤を保持している場合を多く見受ける。

 

逆にいうと、長寿企業になるには、本業の業界における安定的かつ圧倒的地位確立、対象顧客への強いブランド認知力が必要であるといえる。大きく伸ばすのではなく、時代を超えたブランド確立に力を注ぐと言いかえてもよい。

 

・10~50年先を見据えた新規事業

長く続いている企業は、実は、他に多くの事業を実施している場合が多い。代によっては、攻め型の経営者と守り型の経営者が上手にリンクしているようである。ある数百年続いている企業の次期当主から話を聞いたことがあるが、そこは、必ず一代で一つの新しい収益事業をつくることが課せられているようだった。

 

やはり、本業の一本足は、何が起こるかわからず、本業で稼いだ利益を次の10~50年先を見据えた投資にまわしていく発想、自分一代ではなく、代々連続した一族経営発想を経営層が持っていることが特徴的である。

 

・周辺事業に手を広げながら本業にも新しい風を少しいれる

本業の表の顔は、変わらず重厚でありながら、多くの企業は、そのバックヤードでの革新力はものすごく高い。SCM(サプライチェーンマネジメント)発想や、CRM(顧客情報連携)、Webやソーシャルネットの活用など、実は、最新の技術や考え方を導入し、見えないところで変化している。逆にこのような経営革新と努力があるから、時代を越えたブランド価値を出すことができるのであると、間近にみていて常に感じることである。

 

全ての経営は、現状を的確に認識(デューデリジェンス)し、未来に向けた“今の変革”からはじまる。

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