~デューデリから未来へ向けて~「集約化の流れ」Vol.17

現在の大きな国内時流の一つに“集約化”の流れがある。

 

先日、コンビニエンスストア(CVS)向けの物流を担っている企業のご支援する機会があった。CVS業界は、3強+1(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルK・サンクス)時代に入り、各社はさらなる出店を加速させている。

 

しかしながら、優良エリアにはすでに各社のCVSが乱立しており、単店あたりの売上は厳しくなりつつある。このような中、CVS各社が考えるのは、物流の効率化である。

 

サプライチェーンマネジメント(=SCM)とは、原材料の供給から消費の現場までを一環してつなぎ、適正な在庫、適正なタイミング、適正コスト(=より安い物流コスト)で運営し、資金回転率向上、収益性向上を目指していくものである。

 

この考え方を徹底してすすめている流通業の一つにイオングループがある。イオングループは、常温・チルド・冷凍の違う温度帯の倉庫を全て一箇所に集約し、センターを構築している。まず、全国の主要エリアにNDC(ナショナル・デイストリビューション・センター)を在庫型拠点として配置。その下にRDC(ローカル・デイストリビューション・センター)というエリア拠点となる在庫型拠点を配置する。

 

これとは別にPC(プロセスセンター)という生鮮食材を加工するセンターがあり、ここから地域配送の拠点となるXD(クロスドッキング)という無在庫型の配送センターに商品を送り、最終の店舗に配送されるという形をとっている。

 

CVS業界においても、同様にこれまで温度帯が違う別々の倉庫から、集約型のセンターに移していき、効率を高める動きが活発化してきている。これらの流れの中で、物流業としてどう生き残るかという戦略を立てなければならない。

 

これまで、バラバラに考えていたものを一旦集約して、再度、全体のプロセスを再構築するという流れは、今後、あらゆるところで起こってくるであろう。時流の流れが激しく、劇的に環境が変わってくるときは、より広い範囲の目線をもって対応していく必要があることを心がけていかねばならない。

 

全ての経営は、現状を的確に認識(デューデリジェンス)し、未来に向けた“今の変革”からはじまる。

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