~デューデリから未来へ向けて~「創業DNAの大切さ」Vol.5

皆様の会社における創業DNAはどのようなものですか?これは企業のデューデリジェンスを実施するとき、必ず我々が理解に努める項目である。

 

船井総研の創業DNAは、言わずと知れた”船井幸雄”にある。当時、マネジメント系のコンサルタント会社を辞めて、そこと競合しないように日本ではまだ少なかったマーケティング系のコンサルタント会社をつくった。また、クライアントもかぶらないように、その当時、急速に伸びようとしていた流通系企業をメインターゲットにすえた。

 

これが船井総研の前進企業である”日本マーケティングセンター”の出発点。そして、今の船井総研を決定的に形付けるDNA的発想がこの後でてくる。それが弱者であろうが、局地戦で勝つ方法や、さらには強者であっても個の強さを重視する思考法である。これが現在の船井総研にも脈々と息づいている。

 

流通コンサルタントとして隆盛を極めた船井幸雄であったが、当時唯一、そして最大のライバルといわれたのが“渥美俊一”氏。渥美氏は、当時のアメリカにおける流通業のチェーン理論を日本版に見直し、徹底的に規模の利をといてまわった。結果として現在の流通チェーンは、この影響を色濃く残している。

 

これに対して、船井幸雄は、チェーン店でも個店レベルを強くしないといけないという真逆の“個”を大切にするコンサルティングを中核据えた。そして喧嘩の船井として、ことごとく局地戦でクライアントの業績を伸ばしていき、流通の船井の名をほしいままにした。

 

この時に船井幸雄が考え出したのが、小が大に勝つための「長所伸展」であり、「力相応一番化」である。

 

流通業が更なるチェーン化・巨大化の方向に入る時期と時を同じくして、船井総研の流通業におけるコンサルティングの比率は年々減少。しかし、船井総研の業績は右肩上がりで成長を続けたのは、この創業DNAを活かしたからである。

 

コンサルタント各人の個を活かし、一人ひとりがコンサルタントとして一番になれる領域を探し、自立(自律)する。だから、コンサルティングの業種幅は世界一レベルで広いが、相手企業の規模は中小がメインとなる独特のスタイルに進化させている。

 

自社の創業DNAは何か?

 

企業は10年に一度は、これを自社に問いかけるべきであろう。その延長上に会社の存在意義や社会貢献の領域があるように思われる。

 

全ての経営は、現状を的確に認識(デューデリジェンス)し、未来に向けた“今の変革”からはじまる。

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